【2015】島フェス開催後100日記念コラム – あれから、100日。これから、100年。(2015)(2015-12-08)

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2011年の初開催から、おかげさまで島フェスも今年で5年目をむかえることができました。
関わって頂いた全ての皆さん、実際に来て下さった皆さん、行きたい行きたいと思いつつなんだかんだまだ行けてないけどいつか行こうと本気で思ってるよ!という皆さん、そしてこの音楽祭を見守ってきてくれた瀬戸内海の大自然。そうしたすべての存在、すべての関わり合いに心から感謝して、今年も”開催後100日”を迎えたい思います。
今年の開催は、2015年8月29日(土)〜30(日)。 そして、2015年12月8日。かのジョン・レノンの命日でもあるこの日に、開催後ちょうど100日目をむかえます。
「島フェス」こと、私たち shima fes SETOUCHI のコンセプトに「百年つづく、海の上の音楽祭。」というものがあり、手が届くようで届かないながらも身近な数字、概念としての”百”という節目を大切にしています。そうした意味で、毎年、開催後100日目に、節目として(来年への覚悟も込めて)毎年コラムを書かせて頂いてます。
毎年、当日になって一気に書き上げてしまうので、毎年、記事をupした後に、あれも書けば良かった、あれを言い忘れていた、という気持ちでいっぱいになるのですが、ライブのMCでもよくそういう光景を目の当たりにしますので、これもライブのつもりで。思いを伝えたいと思います!


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毎年欠かせない話ですが、島フェスは海の上に浮かぶ音楽祭。島で開催されるので、当然ですが、港から船に乗って、海をこえて、島に渡る必要があります(船には車ごと乗船できるものも多いです)。
会場となる瀬戸内海は、日本国内で初めて国立公園に認定されたほどの美しい自然景観に恵まれた環境なのですが、島フェスは、音楽はもちろん、この美しい景観や島々の素朴な感動、といった、まさに海の魅力を肌で感じて楽しんでもらいたいという思いから生まれた野外フェスです。
「野外フェス」というだけあって、当然、自然の中で開催されるわけですが、美しい海、空、景色、潮の香り・・・そうした魅力はもちろんですが、それだけではなく、雨や風、そして台風という自然の脅威とも常に隣り合わせだということが言えます。
島フェスは、2011年の初開催で、まさかの台風直撃という奇跡的な幕開けを経験しました…。
ただでさえ生まれたての仔馬のような、、、頼りない足腰であるにも関わらず、初開催でそうした貴重な経験をしたので、僕たち、私たち、心が強くなりました!!そして自然、というものに今までとは異なった見方で、色々考えるようになりました。自然は素敵な魅力に溢れ、人を引きつけると共に、一方、人間ではどうすることもないPOWER!POWER!POWER〜〜to the PEOPLE!に満ちあふれているのです。ある人はそれを自然の脅威と呼び、ある人は自然への畏怖と捉えるでしょう。
私たちは、考えました。良いところばかりではなく、そうした要素すべてを受け入れて、愛して、すべてを”自然の恵み”と解釈できてこそ、はじめて、こうした自然の中での開催を許されるのではないか?
この台風は、これから「百年つづく」と謳っている私たちへの試練、問いかけではないのか?と、そう考えるようになりました。病める時も、健やかなる時も、の精神です。 島フェスは、常に、自然の恵みとともに在り、皆さんと、自然の恵みを分かち合う、そんな海の上の音楽祭でありたいと誓いました。
そんな2011年の初開催から、おかげさまで今年で5年目です。


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何が言いたいかと言うと、、、今年、前夜祭はちょっぴり雨でした、、!!
そして、、、まあまあの強風でした!!!!!
前夜祭のステージは海沿いに、なかなかのオープン志向で作られているため、翌日からの運営を考慮して、前夜祭開演中に急遽ステージ変更してのライブするという展開になりました。
写真は、毎年、町長とのセッションライブでオープニングを盛り上げてくれるサカノウエヨースケ&スパスパのメンバーたち。急なステージ変更で音響機材セッティングが追いつかず、時間の関係で、なんとセッティングをしながら(未完了のまま)ステージを始めてしまう!つまり、ライブをしながらセッティングを進めて、少しずつ音響機材を有効にしていく、という緊張感レベルMAXのステージになりました。ボーカルも最初は生声で、お客さんの優しい手拍子と、ドラムの生音が響く中、少しずつ、一つずつ、楽器の音が増えていき、、、ついにベースの低音も入り、そしていよいよ男前PAさんの笑顔とともにボーカルにマイクが渡され、会場に”最初の”歌声が響き渡った瞬間は、まるでオーケストラにしか出せないような大きな感動の波が押し寄せました!!!!大きな波が、海をこえて、この島へ届いたような!!そんな力強い感動が大歓声とともに沸き起こりました。
あの瞬間の会場からの「…ワッ!」という歓声は、きっと忘れないでしょう。サカノウエヨースケ&スパスパは、島フェス開催初年度、自分たちから「島フェス、出たい!」と言ってきてくれたバンドです。毎年、どんな環境でも、どんな状況でも、会場を盛り上げて、楽しい気持ちにさせてくれる。本当に強いバンドです。今年も雨風の中で緊張感のあるスタートとなりましたが、彼らの強さと優しさが、自然の”恵み”とシンクロして、会場を、そして島フェスという音楽祭を、強く幸せな空気にしてくれました。

というわけで、いよいよ5周年、開幕!!!運営スタッフ陣も緊張感と高揚感で、良い温度になって、前夜祭を終えました。この夜の熱、温度が、そのまま、最終日の優しい達成感を支えてくれたような気がします。
前夜祭からお越し頂いた皆さん、本当に本島にありが島ございました。


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島フェスは、海を感じながら楽しめるフェス、というところを大切にしています。
シーカヤックをしながらライブが聞けたり、ステージの真後ろに穏やかに広がる瀬戸内海が見えるような景色だったり、キャンプ場から瀬戸内海を一望できたり、そしてもちろん、会場である島に辿り着くまでの船旅を楽しめたり。都会ほどの便利さはもちろんありませんが、こうした自然の中でしか感じられない魅力が間違いなく、ここにはあります。
5年目をむかえる今年、BE-PALフェス特集に掲載して頂いたり、Qetic「海外のフェスマニアが選ぶ音楽フェス7選」に選出して頂いたり、Yahoo!ニュースのヘッドラインに取り上げて頂いたりと、これまでよりもメディアで取り上げて頂く事が少しずつ増えてきました。小さな野外フェスですが、少しずつ、魅力が伝わって、毎年多くの方が訪れて下さることを本当に嬉しく思います。



小さなお子様も、ご家族と一緒なら大丈夫です。この子はきっと海賊王の気分で海に出るのでしょう・・・
幼い頃、みんなと遊んだ公園や、海水浴場や、遠足や、そうした自然の中での記憶はオトナになっても自分の心を感動させてくれる大切な財産です。ぜひご家族で来て頂きたいフェス、です。


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公式サイトにも書かせて頂いてる内容ですが、なぜ、島でやるのか?そこには、私たちの思いがあります。
私たちが暮らす日本は、島国です。海と運命を共にし、生まれ、育ってきた一つの島だと言えます。
その島国日本は、なんと大小6,852もの島から成りますが、その中で有人島はたった約420ほど(意外にも無人島の方が多いんです)。本土側とは異なり、小さな島々の暮らしでは、日本全体が直面している少子・高齢というものを一足先に体感していて、その一方で、日本が失いつつある豊かな自然や文化が残っています。
つまり、「島とは、日本の縮図であり未来図である」と私たちは思っています。
この日本に生まれ、生きて、そして次の世代に大切な命を受け継いでいく中で、自分たちが生まれたこの国を知り、考え、愛することは、いつの時代も大切なことだと信じています。島フェスに来るために海をこえて、島に訪れる、という体験が、日本の魅力に気付き、考えてみる、ひとつのきっかけになれば、とても嬉しいです。
海の上で、島で、開催すること。それにはこうした思いが込められています。


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そして会場となるこの多島美豊かな瀬戸内海は、”世界の宝石”と評され、日本で最初の国立公園に認定されたほどの世界に誇る自然景観。その名の通り内海のため、海外とつながっておらず、いわば日本という国の山々里々に守られて育ってきた大切な日本の誇る海だと言えます。
この海を、百年先の子どもたちも安心して眺めていられる景色として、受け継いでいきたい。
「島フェス」とは、瀬戸内海に面する1府11県4海峡(福岡・大分/山口・広島・岡山/兵庫・大阪・和歌山/そして四国四県…愛媛・香川・徳島・高知)を 「SETOUCHI」と独自に定義し、この地域や島々に縁のある音楽、食、文化などが海をこえて必要以上に集まる、まさに瀬戸内海の”地フェス”なのです!


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さて・・・今年の総括を書かせて頂くにあたって、どうしても書かねばならないことがあります・・・
「島フェス」が生まれた2011年から、毎年、トリをお願いしたいとラブコールし続け、毎年、ありがたいことにトリでご出演頂いている、島フェスにとって、永遠に憧れのアーティスト、曽我部恵一。香川県出身。サニーデイ・サービスのボーカル。
彼に、サニーデイ・サービスとして出演して頂くことが、島フェスにとって一つの”夢”でした。
いつか、必ず、サニーデイ・サービスに出演して頂くことが島フェスにとって大きな”希望”として、ありました。

そして5周年となる今年、、、初日のトリ。

解禁情報は曽我部恵一ソロでの出演だったのですが、
2015年8月29日、当日、トリとしてステージに現れたのは、、、
さっ、3人!!!さ、さ、、、3人!!!さ、さ、さささ、、、ささ、、、サ、、、サササ、、、サニ、サササ、サニ、サニ、、、
ササ、サニーデ、、、、、、

サニーデイ・サービス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

会場の感動は一気に膨れ上がり、5年目をむかえるこの音楽フェスに、この夜、まさに”奇跡”が起きました。
夢が現実になると、それは、言葉にはできない、奇跡になるのですね・・・100日たっても、いまだに、この時の感動は、決して色あせません・・・こんな取り乱した文章じゃきっと伝わらない、、伝わらないですよね、、あの夜の、奇跡。あの夜の、感動。
ステージ。佇む3人。輝き出す音楽。震えて膨れ上がる歓喜。歓声。会場の熱い空気。
すべてが、奇跡の証明でした。
まさに、ライブ。その場にいたからこそ、みんなで共有し共感できた瞬間でした。
この感動の共有、奇跡の共有こそが、音楽フェスの素晴らしさだ!と身をもって、あらためて感じました。来年も再来年も、こうした感動を一つ一つ重ねていきたい。あそこにいた一人一人が、あの夏の夜の感動の証人でした。
一生忘れられない、ひとときでした。


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海をこえて、来てくれた皆さん。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


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今年も実現しました、小豆島町長 塩田幸雄 × 直島町長 浜中満の超島的セッション!!
演奏はもちろん、直島アゲイン!BANDのメンバー。
この瀬戸内海を代表するメジャー島、小豆島と直島の町長がこうして音楽を通じて共演するというのは、瀬戸内海の音楽史に残る名場面なのです。小豆島町長のハイトーンボイスに共鳴するように響き渡る直島町長の力強いギターの音。会場はあたたかい島時間に包まれていました。


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海をこえて、山をこえて、川をこえて。
はるか昔から、人と人はこうして巡りあってきました。人と自然も、同じですね。
島フェスを通じて、日本が世界に誇る瀬戸内海の美しい島々の魅力に、触れてもらえることが何よりうれしく思います。響き渡る音楽とともに、この島の空気や、海の青さや、静かな太陽や、夜空の星々を、皆さんの心で優しく受け止めて下さい。そしてまた、海をこえて、島に来て下さいね。


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最終日。今年は5周年ということもあって、最終日の大トリをつとめたNabowaのアンコールで、高木ブーが再登場し、出演者総出でお客さんも一緒になって「いい湯だな」を大合唱する!というフィナーレ企画をさせて頂きました!出演者の皆さんに、ババンババンバンをみんなでやりたくて、5周年なので、イメージはウィーアーザワール(ド)の感じで、一つの曲をみんなで一緒に作る感じで、そんな感じで、、、、と大味なオファーだったにも関わらず、なんと→Pia-no-jaC←やHUSKING BEE、青葉市子など全出演者さんがご快諾いただき、、、素晴らしい、、、素晴らし過ぎる展開でした、、、
お客さんも大合唱してくださって、、、最高に盛り上がりましたね!!
YouTubeに、島フェスフィナーレ映像として記念公開しましたのでぜひご覧下さい!
全員でアビバノンノンあり、初日のトリでのサニーデイ・サービスでのサプライズ出演もあり、本当に奇跡の二日間でした・・・。こんな幸せな時間が、あって良いのでしょうか・・・
こうした感動が毎年、毎年、つながって、広がっていくことを心から願っています。
毎年、海をこえて、島に遊びに来て下さい。隣りの島が気になったら、船に乗って渡ってみて下さい。
一つ一つの島に、穏やかな時間が流れ、そこにしかない人々の暮らしや空気が、息づいています。
都会のような便利さは無いですが、一方で、都会では出逢えない豊かさに溢れているように思います。
それは古めかしいようで、いつも日本人の心が自然と求めてしまう、きっと未来にも必要な”変わらない何か”です。

私たちはいつも感じます。
この海に浮かぶ島々は、きっと一つ一つが「海の上の小さな未来」なのだと。

「百年つづく、海の上の音楽祭。」

永遠に、スタート!

きてよー。

[shima fes SETOUCHI 2015 フィナーレ〜5周年だョ!全員集合〜 (高木ブー&Nabowa、→Pia-no-jaC←、青葉市子ら全出演者) 映像]



以上

shima fes SETOUCHI実行委員会 代表 丸尾 誉